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【あなたは何者か?世界の潮流はなぜアイデンティティへ】(1/2)

<リーダーシップの潮流は、Knowing→Doing→Beingへ>

皆さんは、リーダーシップのスタンダードがビジネススキルや知識ベースのレベルから、本質的なアイデンティティーの形成に移行していることをご存知でしょうか。

ハーバードビジネススクール(以下HBS)でも、オーセンティックリーダーシップに重きが置かれるようになり、Knowing、Doing、Beingのうち、最もその土台となるBeing=あなたは何者か?にフォーカスがあてられるようになりました。

日本でもこの影響を受けて、10年前には一般的だった知識詰め込み型のスキル研修は影を潜め、アイデンティティを確立するリーダーシップ研修が台頭し始めています。

弊社でも10年前より「リーダーシップは一人の人の内側から始まる」という信念の元、アイデンティティ形成を主軸においたリーダーシップトレーニングをご提供させていただいておりますが、現在では、内閣府をはじめとする官公庁、世界最大手金融、IT、製薬企業様といった世界的企業上位にランクインされるクライアント企業様に多く採用いただいています。

世界的スタンダードと変わりつつある【あなたは何者か?】を問い直すリーダーシップトレーニング。

<リーマンショックがきっかけ⁉︎>

このような潮流にシフトしてきた背景には、遡ること2008年に起こった世界規模での金融危機リーマンショックが社会問題となり、これまでのリーダーシップ開発への警鐘となったと言われています。

※「リーマン・ショック」とは日本で使用されている和製英語

当時業界最大手投資銀行であった米国のリーマン・ブラザーズホールディングス(Lehman Brothers Holdings Inc.)の経営破綻を端に発して連鎖的に起こった世界規模での金融危機を指す

世界的コンサルティングファームや投資銀行などに多くの卒業生を輩出してきたHBSが世界を震撼させた金融危機をキッカケに、そのあり方を成果至上主義から人間性・倫理性を中心に据える潮流へと舵を切りました。

現在では、リーダーシップと企業の説明責任「Leadership and Corporate Accountability」は必修科目となり、実際のビジネスシーンにおける倫理性について、当事者して非常に判断の苦しい倫理性の問われる事例を用いて「その時自分ならどうするか」を赤裸々に議論し、自分の信念とリーダーとしてのあり方を問い直す授業が行われています。

HBS(ハーバードビジネススクール)唯一の日本人教授の竹内氏は、氏が教鞭をとり始めた40年前のHBSには、Knowingー知識詰め込み型の教育に主眼を置いていたが、現在では、Knowing(知識)からDoing(実践)、そしてさらにはBeing(自分を知ること)に軸を移行しつつあると語られています。

<世界を変えるリーダーに必要な要素は東北にあり>

また、前述の竹内教授は、毎年、ハーバードの学生を連れて、東北の被災地を訪問し、東北の起業家から現地で学ぶフィールド・スタティを正規授業の一環として実施しています。

東北の起業家が口を揃えて語るMission「世のため、人のため」。

これまでのHBSでは「株主還元」に重きが置かれ、学内ではあまり問われてこなかったMissionに重きを置く日本の起業家たち。

この日本の、東北の起業家達が口々に語る「目的意識」にHBSの学生達は、次の時代のリーダーに必要な目的意識(Purposefulness)を感化されていると言います。

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