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多様性と独自性ー佐藤 地さんご講演

【多様性と独自性ー佐藤 地さんご講演】

 

秋晴れの美しい日に。

ユネスコ日本政府代表特命全権大使、

註ハンガリー日本国特命全権大使など

歴任された、佐藤 地(くに)さんのご講演へ。

山縣かほりさんにお招きいただき、ご一緒させていただきました。

 

テーマは「世界の国々 独自性と多様性」

このテーマが私にぴったりだと、かほりさんがお誘いくださいました。

 

佐藤さんのお話をお聴きする中で、印象に残ったのは、

欧州議会の公用語の多さ!

27ヶ国語もあるのです。

効率だけを考えれば、公用語は英語です、

と、してしまえば楽なものの

ヨーロッパはそれを選ばない。

多様性を尊重する。

その姿勢を貫くところがあっぱれだ、

 

と言うお話に感銘を受け、質問をさせていただきました。

◈なぜ、ヨーロッパでは、コミュニケーションコストをかけてもなお、多様性を尊重し、議会の公用語を27ヶ国語とするのか。

その奥にある、哲学や思想をどのようにご覧になっているのかお聞きしたい。

◈ヨーロッパの国々は、多様性尊重を実現するための、ルール作り、仕組みづくりに非常に長けていると思う。

その理由は何故だとご覧になっていらっしゃるか。

 

佐藤さんのご回答は、非常に納得感のあるものでした。

 

❖ヨーロッパの国々は、自国に誇りを持っている。自国の独自性を保つ為には、他国の独自性も尊重する。つまり、多様性を互いに認め合う風土に繋がっていく。

それは、コストと天秤にかけても余りある。自らのプライドを守る為だから、独自性と多様性を重んじるのだろう。

❖ルール作り

EUの存在が大きいと考える。

EUでは、世界の他国と交渉する前に、EU内で相当数の調整・交渉が行われている。

そのことにより、EUとしての、集団の意見となる。

つまり、多様性を力にして、他国や世界と渡り合うのがEUのやり方。

EU内で調整や交渉を繰り返すことで、ルール化する力、自分たちが提案したルールを受け入れてもらうコミュニケーションに秀でていったのではないか。

 

…..唸る考察でした!!

 

会場では、元外交官で『日本の感性、東洋の叡智』の著者でもある、中村順一さんともご縁をいただき、学び豊かな一日でした。

 

かほりさん、主催の山中さん、ありがとうございました。

 


 

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